天国へのラブレター2012

TAKU

2012年06月06日 08:41

昨日、6月5日はあなたの命日でした。

「10年経ちましたか。早いですね」と人からは言われますが、
私にとっては早いも遅いもなく…。

たとえば愛する人が長い船旅に出た時、
待っている時間はとても長く感じるでしょう。
それでも、帰って来る人を待つのはわくわくする楽しみもある。

待っても待っても、あなたが<ここに>戻って来るわけではない―。

絶望的な気持ちをどうしていいのかわからない時期がありました。

いつからかな…。
瞑想する中で、あなたが<そこに>いると感じるようになったのは。

目を閉じて、私の頭から指先、足の先まですーっと、周りと溶け合う感じになる時、
そう、すべての物体が点描画のように同じつぶつぶになったと感じる時、
<そこに>いるあなたと<ここに>いる私も溶け合う。

あなたは、ピッタリと身体を寄せ合った時、言っていましたよね。
「どうして、全部一緒にならないのかなあ」と。
指の先、足の先まで重なってひとつになれたらいいのに、と。

今は、その一体感を味わうことができます。
あなたも、味わっていますか。

昨日は、あなたの好きな『まるたや』のチーズケーキBOXを買って、『浜松百撰』へ。
あなたが柏の病院に入院していた時、リクエストに応えて(当時の)編集長がわざわざ持ってお見舞いに来てくれましたよね。
一人では食べきれないので、みんなで戴きました。
美味しかったけれど、前より甘酸っぱく感じたのは気のせいかな…。

夕方、あなたの好きな赤ワインとチーズを買った後、知り合いの店『ぼちぼち』に蕎麦ツアーの打合せのため立ち寄りました。

長居するつもりはなかったけれど、ちゃんとあなたのコーナーを作ってくれたので、お花も供えて献杯!

お客さんが訪れるたび、みんながあなたに注目。
人が集い、楽しく飲んだり食べたりすることが好きだったあなたが喜ぶ夜になりましたね。

友人からも、あなたを偲ぶメールが届きました。
いつまでも忘れずにいてくれて、どうもありがとう。


長くなったけれど、最後に私についての報告です。

3月に胴体上部のCT検査と慶應病院で植松先生の診察がありました。

「問題ないね、大丈夫」
と植松先生。

今年の秋がくれば、乳がんから11年、肺がんから7年が経ちます。

薬もサプリメントもまったく服用せず元気でいる私、エライでしょ!

植松先生、ピンポイント照射に関するいろんな話をしてくれました。
「全身、どこのがんでも治療できるよ」と。
手術とほぼ同じ治療成績だそう。
むしろ、手術ができない場所でも照射できるケースが多い分、有効かもしれません。
痛みがなく治療期間も短いのですから、もっともっとこの治療法が広まるといいのにね。

5月には、新小岩『まつしま病院』で佐々木先生の診察がありました。
ずっと抱えていた卵巣のう腫、2年ほど前から小さくなっていて昨年は消失していたのですが、エコー検査をすると残骸(?)のようなものがまだ映っていました。

ところが…、
なーんにもないんです!!
「何も映っていないですね。とてもきれいですよ」
と佐々木先生。
ありがとうございます!

10年前、本当はアメリカで私は開腹手術でのう腫の卵巣を取ることになっていました。手術日まで決まっていたのです。

あなたの食道がんがわかり、私は手術することができないまま急遽帰国。
結局、それ以降、無治療のまま経過観察を続けてきました。

自分でできることは自分で取り組もう。
自然療法に目を向け、食生活を徹底し、ビワの葉やコンニャク温湿布などのお手当ても取り入れました。

鍼治療もずっと続けています。
先生からは「ずいぶん身体が柔らかくなったわよー」と言われます。

心と身体の関係も大事だと気づき、イメージ療法にも取り組んでいましたが、昨年はヒプノセラピストの資格も取りました。

生かされていることに感謝し、得たものをみなさんにシェアできたらと思っています。

マー坊、天国から…、いえ<そこ>から見守っていてね!


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