宮崎ますみのコラム21病気の不安を生きる力に変える

6月5日発行の静岡新聞びぶれに、<宮崎ますみのコラム いつでも自分を変えられる21>が掲載されました。
今回のテーマは「病気の不安を生きる力に変える」
一度わかったつもりでも、大病を患うと不安がよぎるもの。お母さんの病気は子どもに計り知れない不安を抱かせてしまう。
そんなときに宮崎ますみさんがしたこととは…?
コラム21大




前回、私が37歳の時に乳がんになった際、<インナーチャイルド=自分の中から発せられる本当の声>に耳を傾け、感情を抑え込んでいた自分と病気の意味に気づいたというお話をしました。
 一度、わかったつもりでも、やはり大きな病気にかかると、何かの拍子に不安がよぎるものです。乳がんの手術から3年半ほど経った頃、私は手術と放射線治療を行った右乳房の下に痛みを感じ、ドキッとしました。とうとう骨転移か?はたまた肝臓転移か?と…。そんなある日、まだ小学校高学年だった次男が「お母さんが死んだら、僕、どうすればいいの?」と聞いてきました。彼は、私の様子を見て何かを感じたのでしょう。そこで、子どもたちを安心させるために検査を受けたところ、結果はすべて問題なく、クリア。何のことはなく、「もっと体力をつけなくては」と、張り切って腹筋やダンベルをせっせと行ったことが原因だったのです。
 私はリビングに敷いたお布団の中で、次男に「何も心配いらない。大丈夫よ」と、検査結果に問題がなかったことを伝えました。すると次男は「お祈りをしよう!」と言って、みつろうのキャンドルに火を灯し、目をつぶって祈り始めました。「世界中の人が平和でありますように…」。私は「家族がみな、こうして健康で幸せに暮らせることに感謝いたします」と祈りました。祈りの後、次男はなぜかその日学校で起こった、辛い出来事を目に涙をためながらぼそぼそと語り出したのです。私が話を聞き、慰めてあげると、彼の心は落ち着きました。息子も日々痛みを感じながら、成長していたのですね。
 お母さんの病は、子どもに計り知れない不安を抱かせます。私は元気になったことをいいことに、生きていることが嬉しくて仕方なく、時間がもったいない、とばかりに忙しく仕事に飛び回っていました。そんな時に感じた胸の痛みは、立ち止まり、今一度考える機会を与えられたのだと思います。潜在意識に入り、インナーチャイルドと対話すると、自分が子どもの時の気持ちがよくわかります。そして自分自身を癒し、解放すると、本来の自分が望む生き方、やるべきことも明確になります。不安がなくなったお母さんを見ると、子どもも落ち着くものなのです。

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