
ロングセラー本『置かれた場所で咲きなさい』は、グループホームにいる母から、「とても良い本だから、あなたも読みなさい」と勧められた本です。
その著者であるノートルダム清心学園理事長、渡辺和子さんが、昨日の朝、NHKの「あさイチ」に出演していました。
渡辺和子さんは9歳の時、二.二六事件で父上が銃撃で暗殺される様子を目撃したそうです。また、シスターとなり大学で抜擢された後には鬱病、膠原病と病気を経験。さまざまな苦難を乗り越えて生きてこられた方です。
とても87歳とは思えない、表情豊かなお顔と淀みのない話し方、おちゃめなところものぞく魅力的なお話の内容にすっかり引き込まれてしまいました。
中でも印象的だったのは、<神様のポケット>という言葉!
「笑顔で話しかけても笑顔で返してくれない」「こちらが何かしてあげても返してくれない」という<くれない族>の話から、その理不尽な思いに囚われてずっと不愉快な感情を持ち続けるほうがムダなので、そこに執着しないこと。
ふむふむ、それはよくわかります。
それでも「笑顔を返さない人の方が悪いのに、どうしてこちらを変えなくてはいけないのか」といった視聴者からの声を受けて、「笑顔になれない人ほど、笑顔を必要としている人なのです」とハッとするお答え。
「それでも、不愉快になったり、何だか損した気分になったりしますよね。そんな時には<神様のポケット>に入ったのだと、思うことにしているんです」。
この<神様のポケット>は、渡辺さんがご自身で考えた言葉だそう。
誰かに笑顔を投げかけ、やさしく接したとして、自分には返ってこない時…。
その行為や思いは決してムダにはならず、<神様のポケット>に入っていく。
「たとえば、私は東北大震災で辛い思いをしている方の元へ行くことはできませんが、神様がその方のところへ行き、私の笑顔をポケットから出して渡してくださる。そう考えると幸せな気持ちになるんです」と渡辺さん。
何て素敵なのでしょう!
いいな、いいな。
<くれない族>を脱するのには、この考え方がいいですね~。
想像しただけで幸せな気持ちになります(*^^*)