各地で余震(新たな地震と思われる地域もあるかもしれません)が頻発しています。
どうぞ皆さまお気をつけください。
以前なら、震度3や4と聞けばすぐに友人にメールし、親族には電話をしていました。
けれど、あまりに広範囲に渡って地震が起き、安否を心配する人がたくさんいて、それもこう頻発すると、連絡することによって被災地に迷惑がかかるのではないかと思い、ぐっと我慢しています。
そして、ただひたすら無事を祈っています。
故郷での大地震、親戚・知人の身を案じ、凄惨な映像を見続けたせいでしょうか。
ふだん胃が痛むことのない私ですが、ここ数日胃がしくしく痛んでいました。頭痛持ちではないのに頭も…。
「マイナスの思いを抱かずプラスにね!」と人には言いつつ、お風呂に入っても食事をしてもベッドに入って寝る時も、罪悪感にさいなまれる自分がいます。
それでも、テレビを消してラジオに切り替え、仕事を再スタートさせたことで何とか取り戻しつつあります。
昨日、「災害時のメンタルケア」の記事をアップしましたが、想像以上に私たち人間は精神的ダメージを受けやすいことを実感します。
自分のケアもしっかりしなくては!
遅まきながら、穏やかになれるようやっと自分を立て直し始めました。
いつも貴重な情報をシェアしてくれ、一緒に学ばせていただいている、心理士のタラさんが、ブログ
「タラのほんわか日記」に貴重な情報を載せていましたので、本人の了解を得て、ここに引用・転載します。
家庭・職場・近所で役立つ「心を落ち着かせる方法」、そして、「救助・支援・ボランティアに行く方自身の精神ケア」についての情報です。
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<心を落ち着かせるために役立ちそうなこと>
●映像の制限
被災地から遠く離れた私達。だけど映像はとてもリアル。
実際に体験していなくても、生死にかかわる場面を目撃するだけでもかなりのインパクトです。
時に子供さんやメンタル面での弱さを抱える方は、大人のように情報をシャットアウトするフィルターが脆いです。
だから映像は制限してあげるといいと思います。
情報を与えないのでなく、選択して伝えてあげるといいと思います。
●反応を大切にする
こう話しかけるのはどうですか?
「怖かったよね、不安だよね。あなたはどう?
怖くなったりイライラしたり、夜は眠れなくなったり、頭やお腹が痛くなったり、(子供さんは)おもらししちゃったり。
そんなことが起きるのは全然おかしいことじゃないんだよ。
時が立てば自然に収まるからね。」
こう伝えると不安に感じていいんだと安心できます。わかってもらえたという感覚も持てますよね。
もしもしばらく経ってもこうした反応が収まらなければ、近くのお医者さんや相談機関に相談するのも役立ちます。
学校の先生や保育士さんは、子供さんに起こりそうな反応をあらかじめ知っとおくこともお役に立つと思います。チェックリストもありますから。
●タッピングタッチ
お猿さんはグルーミングをしますね。
あれは安心を生むそうです。
私達も同じ動物。不安な時はやっぱり人の温かさが一番です。
タッピングタッチは災害時や医療現場で使われている有効な方法です。
指の腹で相手の背中を軽くポンポンと叩いてあげるだけ。両手で交互にゆっくりと優しく。
身体も心もぽかぽかします。
きっとネットでも検索できます。
●日々の営みを
こういう時こそいつもの生活が助けてくれます。
いつもどおりのご飯、家族との会話、スケジュール。
いつもどおりのペースにのると、心が落ち着きます。地に足が着くと思います。まずは自分の足のぐらぐらを建て直しましょう
<救助・支援・ボランティアに行く方へ>
12日に救助犬活動で被災地へ向かった先輩が帰ってきました。
テレビ以上に悲惨な状況とのことでした。
自分のケアができる方ですが、精神的にとてもダメージを受けたと言っていました。
そこで、これから救助・支援・ボランティアへ行く方へ。
・熱意がある分、普段の力以上に動けてしまいます。でも力以上の動きですからしばらくしたら果ててしまいます。燃え尽き症候群という言葉があります。自分にやれることをやることが大切かもしれません。自分の力がどれくらいかわからない方は、自分の熱意と力をよく見極めてから行くことをお勧めします。
・援助する人もケアが必要です。実際には体験していなくても、シビアな状況を目にしたり、話を聞いたりするだけでも“傷”を受けます。
大変さを口にできる仲間や同士を確保することが必要です。また、好きな音楽、本など、自分の心がほっとするものを持参し、自分で自分をいたわることが大切です。
援助する人も人間です。
ダメージを受けるのは自然です。
ただ、お手伝いに行っったつもりが返ってお世話をおかけしてしまうのはとても残念です。
私はまだ自信がないので、行くとしてももうしばらく後になりそうです。
自分のやるべき仕事もありますし。
支援に向かうのは勇気ある素晴らしい行動。でも行かない勇気も必要です。
行かないけどできること、行かないからこそできることもありますから。
もうしばらくしたら、第一陣で被災地に向かった方が帰ってきます。
彼らをあたたかく迎え、ねぎらい、悲しみやつらさに耳を傾け共有することも大切なお仕事だと思います。