夕べ、地震がありました。
浜松は弱震でしたが、富士宮市では震度6と大きく揺れ、被害も出たとのこと。
いよいよ東海地震かと頭をよぎりましたが、そうではないとニュースでは言っていました。
さて、昨日ブログにアップした「放射線の害から身を守る対策と食事法」の補足記事です。
放射線の害から守る食事療法として、「基本は放射能の元素はすべて陰性なので、陽性の塩気(本物のみそ、天然の塩)と炭素というご飯(玄米がより良い)のおこげを取ると、陰性は消える。砂糖、菓子、パン、果物は極陰性なので危険」と書きました。
私は、自然療法、中医学の陰陽の考え方と照らし合わせ、極陰の放射線を陽性で中和させるという方法は、理にかなっていると考えました。
ところが、今朝の新聞やNHKの番組でも報道されているように、数ある対策法の中で「昆布、海草を食べれば、ヨードをとれば放射線の害を防ぐことができる」というところだけ反応している方が多くいらっしゃるようです。
友人の話では、お店からも昆布やワカメ、とろろ昆布など海草類の売り切れが出ているとか。
急に昆布だけを大量に摂取しても害をもたらす場合もあるので、そういった極端な行動は避けましょう。
中には、「被爆後、ヨードが入ったうがい薬を飲めば助かる」といった恐ろしい噂も飛び交っていると話していました。
うがい薬には他の物質も含まれていますので、絶対にそういったことは止めてください。
また、昨日の記事にもあるように、原発がある自治体は保険所や役場にヨード剤を備蓄しており、必要な場合は配給されるはず。自治体の指示・説明に従って服用してください。
ただし、ヨード剤が効くのは子どもであり、40歳以上では副作用の方が大きいそうです。
まず、近い人は避難、家にとどまる人は外出を控え、換気扇などを使わず窓を閉め切る。外に出る時はしっかりマスクと帽子(雨なら傘)、メガネ、長袖の服を着用して出掛け、家に入る時によくはらう。
帰宅後、しっかり手洗い・うがいをする。
こうした行動は風邪やインフルエンザ、花粉の予防にもなるので、放射線対策ではなくとも有効ですよね。

ここで、昨日の記事に出てきた秋月博士について紹介したいと思います。
「爆弾をうけた人には塩がいい。玄米飯にうんと塩をつけてにぎるんだ。塩からい味噌汁をつくって毎日食べさせろ。そして、甘いものを避けろ。砂糖は絶対にいかんぞ」(秋月辰一郎著「死の同心円-長崎被爆医師の記録」講談社刊・絶版 ※別の出版社から復刻版が出ているようです)
「<放射線宿酔>と呼ばれる、レントゲンを受けたあとに起こることがある全身の倦怠や筒宇などの症状には、体験上、生理食塩水より少し多めの塩分を含んだ水を飲むとよいということをとっさに思い出し、原爆の放射能から体をガードするには、塩が有効であることを推理した」のだそうです。
こうした処置を受けた患者および病院のスタッフたちは、ずっと生き伸び、博士自身89歳で天寿を全うしました。ただし、秋月博士は若い頃病弱で、日頃から玄米と味噌汁を基本とした食生活をしていたからこそ、実践できたことだと思います。
にわかに思いつき、とろろ昆布だけを手に入れてもちょっと違うかも…。
1945年8月9日、長崎に原爆が投下された。
その爆心地から、たった1.8kmのところで、当時聖フランシスコ病院医長であった秋月辰一郎博士と病院関係者は全員被爆した。
博士は焼けただれて痛がる人々に、「水を飲んではいかんぞ!」と大声でどなった。
おそらく直観的に、血液の濃度を保ち、血液を水でうすめることなくガードしようとしたのだろう。
(注 たしかに戦地で、傷の深い重傷の兵士に水を飲ませると、すぐに死んでしまうという記録がある)
さらに博士は、次のように職員に命令したという。
「爆弾をうけた人には塩がいい。玄米飯にうんと塩をつけてにぎるんだ。塩からい味噌汁をつくって毎日食べさせろ。そして、甘いものを避けろ。砂糖は絶対にいかんぞ」
詳細が書かれているブログがありますので、知りたい方はこちらをご覧ください。
http://otsukako.livedoor.biz/
秋月辰一郎博士のプロフィール
1916年~2005年。長崎市万才町生まれ。当時の浦上第一病院医長。'52年に聖フランシスコ病院医長、'86年顧問。 爆心地から1.4kmで被爆、医師として被爆者の治療に当る一方、永年に渡り被爆者の証言の収集を行った。 吉川英治文化賞、ローマ法王庁の聖シルベステル勲章、他。
今日は一段と冷え込んでいるようです。
宮古にいる私の親戚・知人からは、昨日から連絡が入るようになりました。
無事を喜ぶ半面、被災地で取り残されている方、いまだに着の身着のままで食べものも飲み物もない方、寒さに震えている方のことを思うと、本当に辛いです。
私は暖房を使うのを止めて3日目ですが、それでもたくさんの衣服を着ることができますから。
被災地以外の者同士であっても携帯電話を集中して頻繁に使うと、被災地での通話状態が悪くなるという報道がされていました。
また、頻繁にかけると(メールであっても)電池残量も減り、被災者は肝心の時に使えず困ると…。チェーンメールの問題点も指摘されています。
良かれと思っても、被災者の役に立たなければ意味がありません。
情報は選んでいるつもりでしたが、私も加担してしまっていたかと思うと、反省です。
本当にごめんなさい。
これからは、なるべく個人的に携帯電話およびメールを使用することは控え、災害に関することで伝えたいことは自分のブログに書くことにします。
もし、日頃メールを交わしている私の友人がこのブログを見てくれたなら、通信状態が落ち着くまで、できるだけ携帯メールではなくコメントでやり取りできればと思います。
ひとつ、皆さまにお願いがあるのですが、過剰な買いだめは控えましょう。
被災地で必要とする物資が不足してしまいます。
いま何も起きていない地域の方は、4日~1週間分の水と食料のみチェックしてください。
私はこの3日間、買い物に出掛けていません。
家にあるもので過ごそうと努力しています。
何もできない私には、こんなことぐらいしかできませんから。
いろんなことを考えさせられます。
どんなことでも、やはり自分の問題なのですね。
嫌な感情を持たないよう、愛に満ちた透明な心であるよう、自分と向き合わなくては。
どうか、一刻も早く孤立されている人たちが救い出されますように―。
※写真は、ネットで見つけた「死の同心円-長崎被爆医師の記録」講談社刊。絶版なので残念ながら入手できません。復刻版も取扱い中止になっていました。