熊野古道、前世と現世の祓いの場所

TAKU

2011年10月02日 08:58

よく、「前世って本当にあるの?」

そんなことを聞かれますが…

本当にあるかどうかを私が証明することはできないんですよね。

実は私自身、占いにもオカルト的なことにも興味がなく、そういった類の番組が始まるとチャンネルを変えるぐらいでした。

朝起きると太陽に向かって手を合わせるし、神社仏閣を巡るのも好きなので信仰心はあると思っていますが、特定の宗教を信仰してはいません。

小さい頃から、お寺で書道を習い、高校はカソリック、クリスマスにはツリーを飾り、大晦日には神社へ行き、結婚式は教会、実家は浄土真宗で夫の家は天台宗だし…。
まあ、節操がないですね(^_^;)

もう何年も前から、宮崎ますみさんに「前世を自分で見ると面白いわよ~!」と言われても、「輪廻転生はあると思うけど、前世を忘れて生まれてくることに意味があるんじゃないかと。だから、別に見なくていいですよー」と言い、避けていた私でした。

それが、ヒプノセラピーを知るうち、その奥深さに魅かれていったのです。
何より、一度前世療法を体験したことで、ガラリとそのイメージは変わりましたね。

私の前世療法体験は、また後日お話ししますが、少なくとも怪しげじゃないです(笑)

「前世があるかないかではなく、体験することで自分が深く癒され、前向きな気持ちになれる」ことに意味があるのだということに気づきました。

誰かに見てもらったり、第三者に告げられたりするのではなく、何より「自分自身で見る」ところに説得力があります。
理屈ではなく、ものすごーく納得できちゃうんですよね。

問題はすべて自分の中にあり、その問題を解く鍵もまた自分の中にあるー。

そこに気づけば、多くの人が悩みから救われると思うのです。

写真は、宮崎ますみさんの主催「熊野ツアー」に
参加したときのものです。

台風の影響が心配されましたが、
10名が参加し無事催行。

お天気にも恵まれ、貸し切り状態で
ゆっくり熊野を満喫することができました。

この日私たちが歩いたのは、ほんの一部。
たった1時間半ほどですが、結構きつかった~。

昔の方は偉いですねー。

熊野古道から本宮大社へ向かう際、立っていた世界遺産の案内看板(写真をクリックすると拡大)を見てびっくり!

「前世と現世に心身に積もった汚れを祓い清め、日本第一の霊験をもって知られる熊野三所権現の神威にすがって、祈願し、生命力を蘇らせることを目的とする熊野参詣では、禊(みそぎ)や祓いが重視された」とあり、熊野本宮参詣の前にこの場所で祓いを行うことが重要だったと記されています。

ごく当たり前に「前世と現世」と表現されていることにも驚きましたが、藤原定家をはじめ千年近くも前から祓いを行っていた、その同じ場所に立っていることに感動を覚えました。

熊野の風景と川の流れはいろいろなことを私たちに教えてくれたように思います。

後世に建てられた立派な社と、今は何もない熊野の神が最初に降り立った場所。

いま、お参りしやすい神社から離れたところ、険しい場所にある御神体の岩。

濁流と清流が幾度も左右に現れ、交差していくー。

形のあるなしは問題じゃないのかも…、
大切なのは自分と天とのつながり…、

そんなことを感じた旅でした。




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